医療介護関係者様向けよくあるご質問
フリーワードで探す
カテゴリで探す
リハビリテーション
-
「同時の実施はできない」につきましては、①同時間でできない、こととなります。
患者に②同一期間内で、疾患別リハビリを実施し、それを補完する形で、異なる時間でPOCリハビリを実施することは可能で、より高いリハビリ効果を目指す上で有効と考えます。
また、「PT・OT:POCリハビリ、ST:疾患別リハビリ(直接的な嚥下訓練等)といったように、療法毎に介入内容を変えること」につきましても、患者にとって最も有効なリハビリの組み合わせが何かを考えて、実施される場合には、上記と同様に時間帯を変えて実施する場合は問題ありません。 -
補完代替診リハ(CARB)についての質問です。
当院でも補完代替リハとして、院内デイケア・POCリハを実践しており、今後地域の実情に併せたシステムの構築を目指しております。
現状、補完代替リハは診療報酬上の設置義務ではなく、協会が推奨・提唱している支援機能という解釈でお間違いないでしょうか? -
CARB(補完代替リハ)は診療報酬には規定されていないリハで、患者が必要とするタイミングで時間・単位・場所に縛られることなく、柔軟に提供できるリハで、このうちPOCリハは短時間(20分未満)の個別リハとなります。
当協会の解釈としては、主に脳卒中モデルの社会復帰を目指して1日9単位を最高180日まで提供できる回復期リハ病棟の出来高算定リハと異なり、地域包括ケア病棟のリハは主に廃用症候群・認知症モデルの生活復帰を目指す包括算定リハという位置づけになります。リハが必要な患者に3か月平均で疾患別リハを2単位/日以上提供していれば、それぞれの患者にあったCARB/POCリハを提供することができます。
①このような主旨から、CARB/POCリハは時間や場所などを特定しない主治医による包括的指示と処方であれば大丈夫で、病院の管理がしやすい形式で十分かと考えます。むしろ、実施したリハ内容を分単位でリハ記録に残しておくことが重要です。②また、CARB/POCリハは診療報酬の算定には含まれないため、疾患別・がん患者リハの提供時間内に同時に実施することはできませんが、その他の空いた時間に短時間でも患者に必要性が生じてPOCリハを実施(疾患別リハとの併用)することは可能です。
記載は、紙カルテでの運用とのことですので、紙カルテ+疾患別リハの用紙かあるいは紙カルテ+患者別ファイルのどちらかの運用かと思われますが、リハ実施内容がそれぞれにわかる形で記載が必要となります。
③疾患別リハをCARB/POCリハに切り替えた場合、リハ1日平均2単位以上に該当しなくなり、施設基準を満たさなくなります。CARB/POCリハは収入にはつながりませんが、リハ点数が包括化されている地域包括ケア病床(病棟)の患者へのADL向上に積極的に取り組むリハとして、当協会で推奨しているものとなります。
-
地域包括ケア病棟の施設基準にはリハビリテーションの実施が含まれており、リハビリテーションの実施が重要視されています。
当協会では、地域包括ケア病棟で実施されるリハビリテーションとして、
1. 疾患別・がん患者リハビリテーション
2. 補完代替リハの2つを推奨しています。
補完代替リハの一部にPOCリハがあります。
地域包括ケア病棟内では、疾患別リハを再開したり、疾患別リハとPOCリハを同日に同じ患者に併用したりすることは可能ですし、POCリハだけを行うこともできます。
入棟してから医師が疾患別・がん患者リハが必要だと判断した場合、これらのリハを始めた日から終了した日までの期間のうち、これらのリハの総単位数が1日平均2単位の要件の分子に、日数が同要件の分母に組み込まれます。しかし、単独であれ、併用であれ、POCリハの実績は上記の計算式の分子にも分母にもなりません。その理由は、POCリハは疾患別・がん患者リハではないので、疾患別・がん患者リハを地域包括ケア病棟で継続しているとみなされないからです。
注意点は次の通りとなります。
・リハ療法士が実施すること
・医師の処方に基づき、リハ記録の記載(分単位)が必要
・リハ療法士が疾患別リハを実施している時間帯で同時に算定は不可能
・1日平均2単位以上の疾患別・がん患者リハには含まれない
この点を徹底して頂ければ、厚生局当局からの指摘等を受けることもございません。 -
地域包括ケア病棟入院料の施設基準(7)に「当該入院料を算定する患者に提供したリハビリテーションは、疾患別リハビリテーションに規定する従事者1人あたりの実施単位数に含むものとする。」との記載のみで、疾患別リハビリテーションに関する規定はありません。
疾患別リハビリテーションでは、留意事項に「当該リハビリテーションの実施単位数は、従事者1人につき1日18単位を標準とし、週108単位までとする。ただし、1日24単位を上限とする。」との記載の通りで、1日18単位はあくまで標準とし1日の上限は24単位で問題ないと考えます。
お問い合わせいただいた「昨年の改定で地ケアでは一日18単位以上の業務が出来なくなっている」といった内容の通知は、当協会でも認識しておりません。 -
ご質問にお答えする前に、地域包括ケア病棟における包括算定リハビリテーションについてお示し致します。下表の様に地域包括ケア病棟におけるリハビリテーションは包括算定のものと出来高算定のものがあります。POCリハビリテーション(以下POCリハ)は当協会が提唱している包括算定リハビリテーションのうち、疾患別・がん患者のリハビリテーションを補完・代替するリハビリテーションの中の1つになります。補完する場合は疾患別・がん患者リハビリテーションに上乗せして、代替する場合は同リハビリテーションを行わずに補完代替リハを実施します。
この様な補完代替リハビリテーションを実施する場合、下表通りに注意点を遵守すれば、診療報酬上も監査上も問題ありませんのでご安心下さい。実際に協会員の約半数の施設で補完代替リハが、3割以上の施設でPOCリハが実施されています。
なお、POCリハ10分を朝と夕に2回したので合計して疾患別リハ1単位として1日平均2単位以上の疾患別・がん患者リハビリテーションの集計に加えて届け出たいが大丈夫か、というご質問をよく頂きます。しかし、これは地域包括ケア病棟入院料や管理料を返上することに繋がりますので、行わない様にお願い致します。 -
これまで補完代替リハを疾患別リハの単位数に含めるように指導された事実は把握しておりません。
-
診療録には「必要に応じて補完代替リハの介入を指示した」などと記載されてはいかがでしょうか。
-
ご質問された病院は、地域から新型コロナウイルス感染症重点医療機関として病棟単位での病床確保が求められている病院と理解致しました。ご質問の地域包括ケア病棟の専従理学療法士の扱いについては、対応患者が少ない場合でも施設基準上の専従要件は満たす必要があります。 もう一点、地ケア病棟から急性期一般入院料等への変更を検討していらっしゃるようですが、402床以上のため感染終息後に再度地ケア病棟にどうしたら戻れるかとのご質問と解釈しました。病院の性質上、地域からもコロナ病床を優先することが求められているので、地域医療調整会議等での調整が必要だと思います。
-
今後あまり医療を必要としない場合の⼊院は、いろいろと問題視される傾向にあるということです。例えば、レスパイトケアのための⼊院は、地域包括ケア病棟の役割ではないと、今は判断しています。以前は、医療必要度の⾼い⽅のレスパイトケアもよし、ということでしたが、そもそも障害者病棟や医療療養病棟で⾏うことが医療保険の上では基本となっています。
したがって、今回のご質問でも、単なるリハビリというよりは、要介護度が進⾏した主たる原因となる病名をしっかりと書いて頂き、その治療とともにリハビリを⾏う、ということなら問題ないと思います。
その辺をしっかり説明できるように、必ず治療を主眼に置きながら、リハビリを⾏って頂ければと思います。