地域包括ケア病棟とは

こちらでは地域包括ケア病棟についてや、
地域包括ケア病棟の特徴について
ご説明しています。

数字でわかる地域包括ケア病棟

現在、地域包括ケア病棟を導入している病院は算定で2,684病院、病床数102,300床に上ります。(2024年7月22日時点)
各施設は、地域包括ケア病棟の機能のバランスを重視する方向に沿って運営し、地域包括ケア病棟の必要性を感じ積極的に導入されていると考えられます。
地域包括ケア病棟入院料及び 地域包括ケア入院医療管理料や、都道府県別の病床数は以下の通りです。(地域包括ケア推進病棟協会機能評価委員会作成地区厚生局データの解析資料より抜粋)

地域包括ケア病棟とは

地域包括ケア病棟は、平成26年度診療報酬改定により新たに認められた制度です。
地域包括ケア病棟とは、急性期の治療を終えた患者や、何らかの理由で一時的な入院を余儀なくされた患者や直ぐに在宅や施設へ移行するには不安のある患者に対して、在宅復帰に向けて支援したり準備したりする病棟です。
在宅復帰をスムーズに行うために「在宅復帰支援計画」に基づいて、主治医、看護師、専従リハビリスタッフ、在宅復帰支援担当者(医療相談員)等が協力して、効率的に患者のリハビリや在宅復帰支援(相談・準備)を行っていきます。令和6年度の診療報酬改定より入院期間は、60日までは算定出来ますが、41日目以降は減算となりました。患者の状態及び在宅サービスが整い次第退院となります。
近年、高齢者の救急搬送数が増加しています。高齢者救急が高度急性期病院に搬送されることによる2次~3次救急医療提供の制限が無いように、令和6年の診療報酬改定より地域包括医療病棟が新設されました。当協会では地域包括ケア病棟から地域包括医療病棟への移行を検討しておられるご施設のご相談やご支援等もお受けすることとなっており、地域包括ケア病棟ならびに地域包括医療病棟の充実による地域包括ケアシステムの推進を図ってまいります。 (詳しくは厚生労働省の「地域包括ケア病棟のイメージと要件」をご覧ください。)

地域包括ケア病棟への入院が適している患者について

地域包括ケア病棟への入院に適している患者像は以下の通りです。

  • ポストアキュート(PA)機能:急性期治療(骨折・各手術・肺炎・心不全等)後も退院を目指したリハビリテーションが必要な方やもう少し治療や経過観察が必要になる方
  • いわゆるサブアキュート(SA)機能:日常生活圏域の救急搬送を含む軽・中等症の急性疾患の緊急入院や、待機手術やがん化学療法・緩和ケア、糖尿病教育入院等の予定入院が必要な方
  • 症状が安定し、在宅復帰に向けてリハビリテーションが必要な方
  • 在宅復帰支援機能:症状が安定し、在宅復帰に向けてリハビリテーションや療養が必要な方
  • 地域包括医療病棟への入院は基本的に高齢者の救急搬送を含む緊急入院された方となりますが、疾病の種類や病状等については地域包括ケア病棟へ入院される方々と同様です。

地域包括ケア病棟を有する病院の病院機能

図をご参照下さい。

回復期リハビリテーション病棟との違い

回復期リハビリテーション病棟と地域包括ケア病棟・地域包括医療病棟は、いずれの病棟(病床)も在宅復帰をめざすという目的はありますが、回復期リハビリテーション病棟は、脳血管疾患、大腿骨・骨盤等の骨折、胸腹部手術などの急性期治療を終えて症状が安定した患者に対し、集中的に回復期リハビリテーションを要する患者の受け入れを行います。地域包括ケア病棟は、病名に関係なく入院できる病棟で、廃用症候群や認知症を含む患者の病状に応じて、包括算定を活かしたリハビリテーションを提供して行きます。一方、地域包括医療病棟は、高齢者の救急患者等に対して、一定の体制を整えた上でリハビリテーション、栄養管理、入退院支援、在宅復帰等の機能を包括的に提供します。

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