研究大会

第9回地域包括ケア病棟研究大会

【閉会式】

2024年を見据えた地域包括ケア病棟の方向性

安藤高夫(地域包括ケア病棟協会副会長 / 医療法人社団永生会永生病院理事長)

今日は朝9時から5時過ぎまでご参加いただき、本当にありがとうございます。

第9回の地域包括ケア病棟研究大会、鬼塚一郎大会長の情熱で見事大成功いたしました。大会のスタッフをはじめとした多くの関係者の皆様方、そしてシンポジウム、パネルディスカッション、ランチョンセミナー、また、一般演題でご発表くださった皆様方のおかげだと思っております。本日は全部で653名の方にご参加いただきました。これだけ多くの方々にご参加いただけたことは、地ケア病棟に対する大きなエールになるのではないかなと思っております。最初の松本吉郎日本医師会会長からは、中医協から見た地ケア病棟の流れというものをしっかりとお話しいただきました。自分の病院の機能というものをきちっと把握して、受けられる患者さんからどんどん受けていく。地域格差があってもいい、その地域地域によって変わってもいい。しかしながら、自院においても、ポストアキュート、サブアキュート、そして在宅支援のバランスをしっかりと考えていくということ、これが大事だということで、まさにそのとおりだなと思いました。

眞鍋 保険局医療課長は老健課長もご経験されており、介護にも精通されています。特に、栄養、それから口腔ケア、リハビリ、認知症、生活、居場所、住まいといった観点を非常によく勉強されておられます。そういったところから、地ケア病棟協会あるいは日慢協の意見をしっかりと聞いていただけるのではないかと感じました。次回改定では、地ケア病棟における細かい要件よりも医療と介護の連携にしっかりと加算をつけて、住民の幸せのためになる改定をお願いしたいなと思っております。
パネルディスカッション、シンポジウム、すばらしい先生方のお話でございました。一つ一つお話をすると時間もなくなってしまうので短くお話しします。

パネルディスカッションですけれども、新しい感染症が出たときに、初動はなかなか難しい。しかし病態がわかってきたならばしっかりと対応しなければいけないということと、在宅の話、生活の話、それから多職種連携、医師の教育の話が出ました。あとは、マルモですね。マルチモビディティというのが国民にはわからないのではないかということで、マルモという名前がつけられました。これをいかに国民に浸透させるかが大事なのかなと思いました。

また、シンポジウムのほうでは、在支病をしっかりと取っていくということが大事だという話がありました。在支病を取れば、ほとんどの要件をクリアできますし、トリアージ機能というものをしっかりと持っていくことも大事です。また、在宅と病院の連携が大きなポイントではないかなと思っております。
仲井会長率いるこの地域包括ケア病棟協会としては、この地域包括ケア病棟というものが、高齢者が増えている東アジアだけではなく、世界に羽ばたくように、皆さんの力を合わせていければと思っています。

最後に、羽ばたけ地域包括ケア病棟協会。以上です。どうもありがとうございました。(拍手)

次回大会長挨拶

西村直久

皆様、一日ありがとうございました。

この度、第10回研究大会の大会長を仰せつかりました西村と申します。
本日は、発表者の皆様、座長の皆様、シンポジストの皆様、本当に素晴らしい学びの空間をつくっていただき感謝申し上げます。

また、重ねて、このような素晴らしい大会を主催、ご準備いただきました大会長の鬼塚一郎先生、仲井会長、準備いただいた事務局の皆様に厚くお礼申し上げます。
さて、第10回大会でございますが、協会設立10周年ということもあり、このようなおめでたい感じのポスターをつくりました。地ケア病棟のホームページとかに出ている、町の中の人混みをイメージして、仲井会長にも登場いただきました。
来年7月6日土曜日、東京都千代田区の日本教育会館で開催いたします。よろしくお願いいたします。テーマは、「人生100年時代に向けて、地域包括ケア未来構想」という形にさせていただきました。
今回、松本吉郎日医会長から、医療がないと人々が生活できないというお話がございました。医療がないと町が成り立たないということだと思います。今回の演者の方も、皆さん地元で、自分の病院だけではなくて、地域の多職種や異業種の方、行政と一体となって地域振興に取り組むなど、様々な取組をされているとうかがいました。

来年は診療報酬と介護報酬の同時改定や、医師の働き方改革と第8次医療計画がスタートします。次回大会では同時改定への経営戦略だけでなく、「医療や地域包括ケアを通じて地域共生社会を我々が創り支えていくんだ!」、このような夢を語れる大会にできればと思っております。

来年のことではありますが、奮って御参加いただければありがたいです。

来年また皆様とお会いできることを楽しみにしております。

大会長挨拶

鬼塚一郎

皆様、本日の大会、いかがだったでしょうか。(拍手)
久しぶりの対面での大会ということで、皆様の熱気をむんむんと感じて。参加人数は653名ということですけれども、参加している方々からは、800名いっているんじゃないとか、もしかして1,000名いっているんじゃないとかいう話が出るほど、皆様の熱意を感じることができた大会だったのではないかと思います。

今回の大会を通じてのキーワードは、連携と柔軟性というところかなと。地域包括ケア病棟が今後生き抜いていくところが、病院と病院の連携、医師と多職種との連携、それから救急と慢性期との連携、そのクロスロードのところに地域包括ケア病棟っていうのがちょうどあるんじゃないのかなということと、先ほど仲井先生が言われたようなファジーさ、曖昧さ、エビデンスとかそういうものがない曖昧さをうまく柔軟に、どういう患者さんでも受け入れられるような懐の深さ、そういうものがやはり今後の地域包括ケア、また地域包括ケア病棟に求められるものではないかなと感じました

今回の大会におきましては、不慣れな私を支えてくださった仲井会長や加藤先生をはじめとする理事の先生方、それから庄田さんや原田さん、大会運営に携わった方々、それから、先ほど挨拶された西村先生のところからも、聖光会の皆さん多数お手伝いに来てくださいまして、本当に助かりました。ありがとうございました。
そして、身内にはなるんですけれども、田主丸中央病院のスタッフの方々いますかね。少し前のほうに出てきてもらってよろしいでしょうか。九州の片田舎からやってきて自分たちの発表で精いっぱいのところを、よくわからない東京の地で一生懸命大会運営を手伝ってくれましたので、皆さんよかったらねぎらいの拍手をいただけると大変ありがたいです。(拍手)

ありがとうございました。
大会運営については、至らぬところも多数あったかと思いますが、御容赦いただければ幸いです。
さて、来年は、先ほど西村先生からも挨拶がありましたように、記念すべき第10回大会です。来年の7月ですね、また皆さんが、東京で元気に相まみえることを祈って、この地域包括ケア、そして地域包括ケア病棟協会がますます発展すること、皆様が健康でまた来年笑顔でお会いできることを祈って、私の大会長の挨拶とさせていただきます。

本日は誠にありがとうございました。(拍手)

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