研究大会

第9回地域包括ケア病棟研究大会

【開会式】

挨拶

仲井培雄

皆さん、おはようございます。

今日はものすごくうれしいです。4年ぶりにここで、リアルで開催することができました。

今日も暑い中、地域包括ケア病棟協会主催の第9回研究大会に、東京大手町に御参集いただきましてありがとうございます。

コロナの5類移行で実現いたしましたこのリアル開催ですけれども、2019年が最後だったんですね。そのときもこの場所で大会を行っておりました。同じ場所でできることも少し感慨深く思っておりまして、皆様と交流できることを素直にわくわくしております。今大会は、大会長の田主丸中央病院の鬼塚一郎先生をはじめスタッフの皆さんのすばらしい取組で、700人を超える参加者と100に迫る演題、そして講演やシンポジウムにお招きしたすばらしい演者の皆様に恵まれたと思っております。リアル開催を御英断された鬼塚大会長に感謝いたします。

さて、一昨年来、変幻自在な懐の深い病棟から、地域包括ケア病棟を届け出る病院は、高齢虚弱・マルチモビディティ患者の地域診療拠点となって、地域の中で確固たる立ち位置を確立しようという提言をしてまいりました。

2022年度の診療報酬改定では、本提言に沿った方向性が示されましたが、シンプルであった報酬体系が2回分の改定を一度に行ったような、複雑で制限の多い体系となりまして、困惑された会員の皆様も多かったと理解しております。加えて、水光熱費や諸物価の高騰、今年4月の2022年度改定の経過措置終了、コロナの5類移行とこの10月以降に行われるコロナ特例の縮小など、地域包括ケア病棟を有する病院の運営は難しさを増していると感じております。

この状況で鬼塚大会長が掲げられた今大会のテーマは「地域包括ケア病棟、あるべき姿への挑戦」であります。2024年度のトリプル改定、第8次医療計画等が控える中、地域包括ケア病棟を有する病院の皆様とどうこれに取り組むのか。改めて地域包括ケア病棟のあるべき姿を問うよい機会をいただいたと思っております。

当協会を設立して早くも9年。2019年に一般社団法人化して4年が経ちまして、現在の会員数は、正会員が531、賛助会員10となりました。本日は皆さんと一緒に勉強できることが素直にうれしいです。地域包括ケア病棟をともに育てて、日本の医療を進化させたいので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

本日はどうもありがとうございます。(拍手)

鬼塚一郎

皆さん、おはようございます。本日、第9回地域包括ケア病棟研究大会の大会長を務めさせていただきます、医療法人聖峰会田主丸中央病院の鬼塚一郎でございます。

本日は、新型コロナの第9波が迫りくる中、約700名もの多くの方々に全国津々浦々から御参加いただいたこと、心より御礼申し上げます。とともに、4年ぶりの完全対面でのこの大会を皆様が本当に楽しみに待っていただいていたことを肌身に感じている次第です。

さて、地域包括ケア病棟は「最大にして最強の病棟」と仲井会長がおっしゃるとおり、その病床数はこの4年間で1.5倍に増加しました。それは、病院の規模や公立私立を問わず、あらゆる病院がこの病棟の使い勝手のよさと価値を実感した表れだと思います。ただ、先ほど会長からもお話がありましたように、先般の診療報酬改定ではこの病棟に大きな制約が設けられました。はしごを外されたという気になった方も少なくないでしょう。しかしながら、これは、今後の地域医療の主軸となる地域包括ケアにおいて、その名を冠した地域包括ケア病棟とは一体どうあるべきなのかということを、改めて考えるよい機会になったと私は思っています。

今回の大会では、「地域包括ケア病棟、あるべき姿への挑戦」と題して、国から突きつけられたテーマに対し皆様がいかに挑戦してきたか、また、挑戦しようとしているかを思う存分発表していただき、討議し、さらなる高みを目指していただければと思います。
 ゲストには、基調講演を賜る松本日本医師会会長や特別講演を賜る眞鍋厚生労働省保険局医療課長をはじめ、各方面で活躍される新進気鋭の若手経営者、重鎮の先生方にパネリストやシンポジストをお願いしておりますので、皆様にとって有意義で楽しい一日になると期待しております。

最後になりましたが、今回の大会開催に当たり未熟な私を御指導、御支援いただいた仲井会長をはじめとする理事の先生方、お忙しい中、足を運んで御講演いただく演者や座長の先生方、そして大会運営に尽力していただいた事務局の皆様、多くの寄附や広告を下さったスポンサーの皆様に心よりの御礼を申し上げ、私の会長の挨拶とさせていただきます。

本日はよろしくお願い申し上げます。(拍手)

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