理念
時々入院ほぼ在宅
地域包括ケア病棟・地域包括医療病棟を活用して、地域における人と
社会の健康を実現する。
理念の実現に欠かせない概念
Person Flow Management(PerFM)
患者・利用者を生活者の視点で捉え、病院と在宅を一体とした切れ目ない地域医療介護福祉を提供。
地域包括ケア時代の患者像
地域包括ケア時代の患者像は、高齢化により増加するマルチモビディティ(multimorbidity)患者が想定されています。2つ以上の慢性疾患が併存し、中心となる疾患を特定できない状態を指し、ADLと栄養状態、認知機能が低下し、ポリファーマシーになりやすいとされています。入院前から継続して入院中も包括的な生活支援や意思決定支援が必要になり、リハビリテーションは社会復帰を目指す脳卒中モデルよりも、生活復帰を目指す廃用症候群・認知症モデルが主となります。QOLとQOD(老い方の質)の価値観は人それぞれ異なる上、介入のエビデンスも乏しいためアドバンス・ケア・プランニング(ACP)や多職種協働によるカンファレンスは必須となります。
シンボルマークとロゴスタイルに込められた思い
一般社団法人地域包括ケア推進病棟協会には、シンボルマークとロゴスタイル、英語名が設定されています。
四方からのforce(矢印)を中央の十字で受けるシンボルマークは、地域包括ケア病棟が持つ「ポストアキュート(PA)機能」、「いわゆるサブアキュート(いわゆるSA)機能」、「在宅復帰支援機能」の3つの病棟機能と、本病棟の「懐の深さ」を表し、高齢・虚弱”multimorbidity 患者”に医療を届けるあり方をイメージしています。
また、急性期や慢性期、公的や民間の医療機関「急慢公民」を問わず、様々な病床や経営母体から当協会に入会されたパートナーの皆様とともに、本病棟の医療の質と経営の質を高めていきたいとの思いが込められています。中央には、協会の英語名Japanese Association of Hospitals for Community-based Careの略称であるJAHCCを入れました。
地域包括ケア病棟は、地域包括ケアシステムをベースとした地域共生社会の実現や、地域医療構想と医師・医療従事者の働き方改革、医師偏在対策等を通じた地域医療提供体制改革等、さまざまな制度の整合性を図る要として、地域の社会保障に貢献していくことでしょう。地域包括ケア病棟が、このシンボルマークのように懐深く種々を受け入れ、かつ多方面のパートナーと共に発展していけるよう希望をこめて創作致しました。
また、2024年度診療報酬改定で創設された地域包括医療病棟は、地域包括ケア病棟の高齢者救急の受け入れを抜き出して特化した形の病棟です。2つの病棟は、協会の英語名を和訳した形の「地域包括ケアを推進する病棟」と定義して、協会名を「地域包括ケア推進病棟協会」と致しました。
多くの皆さまへのご周知をお願い致します。